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#GTAソロコンテスト を終えて・総括2019-01-05 Sat 03:08
こんばんは、メルです。
夜も深まっているところですが明日の仕事が嫌なので 現実逃避がてらまとめてしまいます。 去る2018年12月2日~12月31日まで、 下記のコンテストを実施いたしました。
目的は要らない機材処分。 ただ、安値で売るより誰かにあげようと思ったのが事の始まり。 そこで僕は考えました。 なにかギタープレイヤー界隈で催しができないかと。 考えたと言っても選択肢はほぼ1つ。 上記のソロコンテストの形です。 ソロ祭りとかもっと違う呼び名もあるのですが、 景品をさばくためにコンテストと銘打ちます。 次に考えます。 曲は?選考基準は? これは悩みました。 人様の曲を勝手に使って自分のイベントとするのは違う。 (許可を得れば良いかもしれませんがなんか億劫だ) では僕はコピーよりも自分自身の曲を作ることに 価値を置いている方なので、自分の曲にしよう。 ただ、今までの曲はソロを入れる箇所が思いつかない。 →今作っている曲の後半を少し変えて使おう。 選考基準は? 景品無しで楽しむことが目的であれば順位をつける必要は無い。 演奏の中から演奏を選ぶということは、 言葉にはせずとも、捉え方によっては 勝敗であり優劣-本来音楽に不要なもの-が付随する 個人の独断では、不満が出るだろう。 常日頃からツイッターで流れてくる演奏動画を見て 僕が良いと思うものと、いいねRT数は一致しないから。 消極的消去法により数字で決めるのが最善だと結論。 いいね数かRT数か。これはいいねの方が数が付きやすいから。 しかしもともと有名な人が有利であることは目に見える。 難しい。 G.O.D.のように複数人の投票であれば クリアできるのだろうが、そうもいかない。 ということで何も策を打たずに上の告知をする。 しかしこの僕。残念なことにネットのギター界隈で全く名が通っていない。 あまり魅力的な演奏や曲を世に出せていないのだ。 こんな(多くの人が)知らない人が勝手に企画なんかして エントリーもなく滑ったら非常に恥ずかしい。 活動歴が長い割にコミュ強じゃないので中々自分から絡まないのだ。 そんな思索が巡り、 情けないものの、ネット上の「世間の目」が心配になります。 おまけとして「僕が全力で感想を書く」 これはそんなエントリーが無かったら、という恐怖心から来るものでもありました。 しかし、物は試し。 まだ頑張る人を冷やかす側に回ってはだめだ。 やってみるだけやってみるのだ。駄目だったらその時だ。 と、初めての試みをスタートさせました。 ・ ・ ・ 告知して16時間後、 1件目のエントリーが!!! はええ!すげえ!! これ自分の作ったオケで弾いてくれてるよ! と感激。 感想書くぜ…と演奏を何度も聴き ブログ記事に気合を入れて書きます。 結構な文量になりました。 これエントリー件数によっては死ぬかなと思い 「時期によって短かったり長かったりです」 と保険をかける。 そこから1週間ほどエントリーがない時期がありましたが、 最終日の大晦日に3件のエントリーをいただき、 最終的に16件のエントリーをいただきました。 今回はなんとか文量を落とさずに全員分の感想を 書ききったので良かったですが、 正直なところかなりの労力を要しました。 一人分レビューするのに40分ほどかけました。 別に大変だったんだぞーって言いたいわけではないのですが、 感想を書くとなると、間違いがあってはいけないので気を遣います。 演者さんのお名前、音楽的、奏法的な観察に注意を払います。 ついでに今まで1年に2回ほどの更新ペースだったブログが急に活性化します。 そうして仕事も繁忙期に突っ込み、慌ただしく年末を迎えます。 ・ ・ 現在景品2つ発送し、後ひと頑張りで終わるところです。 そういえば先日ツイッターでのアンケートをいたしまして、結果が確定しました。
ご協力ありがとうございました。 オケがベストではなかったことは確定です。 次回があるとしたら、課題は もうちょい軽めな企画で載せやすさを重視ですね。 ただ結果論ですが、今回はエントリーが30件くらいまでいったら 多分感想パンクしてたと思いますので、16件で良かったです。 ここは僕が先を見て・負荷量を実感して勉強になりました。 はい。単なる気持ちの吐露ですので まとまりがないのですが、今回無事にイベントを終えられまして、 また、感想に感謝のお言葉をいただき(これが一番嬉しかったです) 本当にありがとうございました。 景品がかかっているものだったので、楽しむソロ祭りとは違いました。 終始仕切り気味でうざったいと思われた方も絶対いると思いますが、 そこは全員が納得する形は難しいと思うのでお咎め無しでお願いします。 どうでもいいのですが、結果発表もツイッター上で済ますよりも 少しでも盛り上げようと動画のためにオケの曲のアレンジ版を短時間で作り 冒頭で挨拶なんぞ慣れないことをしました。 (音源で喋りの尺で想定してた時間が、 しゃべる動画撮る時に予想外に短かいことに気づき、結果超早口です) 改めて、エントリーしてくださった16名の方々、 動画を見て楽しんでくださった方々 本当にありがとうございました。 ひとまず自分のOKラインは超えたので「成功」とさせていただきます。 あと、やっぱり演者さんに感想を提供するって良いなと思います。 負担量とバランス取れたらまたやりたいです。 次回がございましたら是非仲良くしていただけますと幸いです。 メルでした。 ちなみにオケの曲もきいてください スポンサーサイト
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#GTAソロコンテスト エントリーレビュー⑧2019-01-05 Sat 01:13
こんばんは、メルです。
コンテストは(自分の中では)盛況のうちに終了いたしまいたが、それは改めて別に書かせていただくとしまして、最終日にエントリーいただいた演奏のレビューをさせていただきます。 順位などには触れず、純粋に演奏について書かせていただきます。 ※せっかく寄せていただいた演奏ですから、良い部分そうでない部分含め真剣にコメントさせていただきます。偉そうに見えたらすみません。 ※時期やその時の状況によって文字量が変わります。多い少ないあると思いますがご了承下さい。 エントリーNo.⑭
ゆうすけさんよりエントリーいただきました。ありがとうございます。 もうね、なんて書けばいいんですか。認識の限界を飛び越えるレベルです。 個人的には大体①巧く弾けていない→②巧く弾けていないが弾こうとしているものは伝わる→③音は弾けてる→④抑揚やニュアンスも含めてうまく弾けてる→⑤うんまい→⑥何弾いてるのか分からん くらいの区別で言うところで余裕の⑥ですありがとうございます。若かりし頃に初めて押尾コータローを聴いた時、初めてRon Thalを聴いた時、初めてSteve Vaiを聴いた時の衝撃に通づる破壊力を備えています。 まずお使いのギターからしてマティアス”IA"エクルンド系譜のアプローチです。ブラックのシャーラー製ロッキングトレモロにクロームのアーム、多フレットを備えたアップルホーンは一貫してゆうすけさんのアイコン的存在です。音の配置もまさにマティアスを連想させるもの。グリッチ系やピッチシフト、リングモジュレーション系というのでしょうか、エフェクトを使いこなしたトータルで完成された演奏です。 細かく聴いてまいりましょう。冒頭のフレーズはフレーズの印象を強調する反復系の手法。4拍子に完全対応した高速タッピング。寸分のズレも無し。この方のタイム感は並ではない。この1フレーズをコピーしようとて休符のはさみ方が高度過ぎて容易く真似られる代物ではない。後半は6連符高速フルピッキングで疾走へ。この部分の6連符自体はいただいたエントリーの中では多い手法ではありますが、粒の揃い方が金属の原子配列の如き綺麗さ。それが寄与して恐ろしく高速に聞こえる。それに展開していく中で大幅弦移動、スイープ(エコノミー)、ポジション移動、ハイブリッドピッキング…複合的なテクニックの応酬であり適切な配分率。スケールなぞっている自分を容赦なくぶん殴ってくる。凹む。おまけにマティアス御本人も含めナチュラルハーモニクスの12fより上に触れて発音する高次倍音の安定した音量、これが理解に苦しむレベル。もっとこう…うまく出ないものなんですけど、出てもアタックは弱くなると思うんですけど。人間の理解を超越した演奏です。ためになるアドバイス…僕のレベルでは正直思いつきません…へべれけに酔っぱらいてぇなぁ。 エントリーNo.⑮
なぎはすさんよりエントリーいただきました。ありがとうございます。 こちらのなぎはすさん、僕とサンホラ好きのローラン繋がりでございまして、コアトップのRGを弾かれていた方でございます。今回はありがたいことに曲名を動画内に含めてくださるなど、その丁寧さに感服してしまうところです。 さて演奏のほうですが、一聴して分かる部分としては、音の配置バランスの良さです。ロングトーンはロングトーン、詰め込むところは詰め込むところ…こんなふうに一般的には偏りがち、かつ幅をもたせ過ぎると詰め込みが厭味ったらしく聞こえたり、ロングトーンが物足りなく聞こえたりと、色々難しい部分です。前半長三度でのロングトーンを主体としつつ、4拍子部分でさっと挟み込む6連符、再びロングトーン、そこからのホールトーンスケール下り…構成◎ 後半の疾走パートはフルピッキングによる開放的なクラシカル/ハードロック的な持って行き方ですが、ここでも分かりやすいビートになったことにより速弾きに流される、ということはなくあくまでバランス重視の組み立てです。E♭mに対しての5度:B♭を軸に、♭5度の味もうまく混ざり、4拍子の5小節目からは規則正しい16分音符によるネオクラシカルな雰囲気漂う上り+下り階段フレーズ。とても正統派なアプローチで、安心して聴けるところです。そして最後0:27からの落とし込み方はとても僕が好むダークさを持った臨時記号の入れ方。加えて最後の音のゆっくりと這い上がるベンドのスピード+その後のビブラートの緩急の付け方。これは良いものですよ。さらに、嬉しいことにソロの後のバッキングのなぞりも…聴いてコピーしてくださったのですね、本当にありがたいです…。 トータルで見て非常に均衡に長けたソロであると思いますが、気になる点を強いて絞り出すならば、0:22~0:23の和音グリッサンドのキレでしょうか。好みでしか無いのですが、休符やゴーストノート的なアタックを入れてみるのもありかもしれないと思います。 エントリーNo.⑯
プープさんよりエントリーいただきました。ありがとうございます。 お初で演奏拝見するのですが、若干おげひんなお名前とは裏腹に(失礼ですね申し訳ございません)ロック・フュージョン系ギターインストプレイヤーの系譜を感じさせる雰囲気の音作りです。使われているギターは、自信ありませんがアイバニーズのAZプレスティージでしょうか。ローステッドな感じのメイプル指板がかっこいい楽器です。 演奏の方レビューいたします。まず前半の3拍子+4拍子の部分、大きめの譜割りが主体となった印象に残しやすいメロディになっています。♭2と長3を含めたエキゾチックな動きに、一貫したとクラシックフォームゆえの控えめの揺らし幅のビブラートで、スムーズかつちょっと怪しげな雰囲気の演出。こういったテクよりも雰囲気を描くソロにおいては強めのディレイを後がけするなど空間エフェクトに大胆に頼ってみても面白いかもしれませんね。 4拍子になった後半からですが、非常に惜しい、スケールアウトが多い形になってしまっています。手のポジションから察するに5フレット下に全部移動して同じフレーズを弾いたらE♭mキーに収まるかな?と思います。とはいえ目指す演奏は伝わって来ます。エコノミー+最高音のタッピング、そこからカチッと16分音符に収めた動き…2巡目は6連符に発展し加速する、など・・・。 拍子やキーの変更の連続が、当コンテストで一番ソロを乗せにくかった要因だと思うんです。よってこれでかなり敷居は上がったと思いますし実際とっつきにくいオケでありますし、プープさんは最終日のエントリーでしたので急ごしらえでのソロ構築だったかもしれません。それでも挑戦していただいたことを真剣に受け止め、ここは僭越ながら少しアドバイスとさせていただきます。まずスケールの研究・音がイン(バックと調和する音)⇔アウト(バックと不協和音になる音)へのアンテナを強めに張っていただくと、こうした不測のスケールアウトを回避できます。次にせっかく綺麗な右手フォームと軽やかなタッピングのテクがあるので、それを生かして1つ1つの発音を確かめる+均一の間隔で弾く訓練を積まれたら、上記の強みが更に増すと思います。コピーでもスケール感を掴んでおけば後々アレンジをするなど広げやすくなりますので、良いかなーと思います。偉そうで申しわけございません。 さて、16件すべてのエントリーにわたくし感想を書ききりました。自分で公言したので当たり前なんですけど、やりきったの褒めてください。16件という量はちょうどよかったです。なんとも参加しにくい企画でしたが、この敷居の高さに正直助けられた感は否めません…。 次があるとしたら5行ずつくらいにしようと思います。 メルでした。 |
#GTAソロコンテスト エントリーレビュー⑦2018-12-30 Sun 18:46
こんばんは、メルです。
晦日である本日、皆様如何お過ごしでしょうか。 みそかとは三十日という意味のようですね。 当ソロコンテストはあと2日を切りました。大まかに今後のスケジュールをお伝えします。 年末年始は田舎に帰りますので、 ・結果発表は1月3日頃行いたいと思います。 (なんでこの時期に開催したんだっていう) ・いいね数の集計は、年始の僕の独断のタイミングで数分以内にカウントします。 ・発表は動画及びツイッターにて行いたいと思います。 ※変更があるかもしれません。また動画の告知などなど僕のツイッター上で行いたいと思います。 タグを付けてつぶやきます。 以上、あと少しですがよろしくお願いします! エントリーレビュー7回目でございます。 ※せっかく寄せていただいた演奏ですから、良い部分そうでない部分含め真剣にコメントさせていただきます。偉そうに見えたらすみません。 ※時期やその時の状況によって文字量が変わります。多い少ないあると思いますがご了承下さい。 エントリーNo.⑬
いむはさんよりエントリーいただきました。ありがとうございます。 シェクターC-1 Classicユーザーお二人目です。やっぱりVine of Lifeインレイは美しいですね…。 演奏について触れてまいります。 まずソロが始まる小節の頭は休符スタート、ここは今までエントリー頂いた方のパターンとしましては、感覚的に…頭から入る方:休符から入る方=7:3くらいのバランスでしょうか。3連符のスローな立ち上がりを印象づける弾き初め。細かい音並びの相違等はさておきこの方法論の利点と意義は、G.O.D. 2013収録のa2cさんのKamuyのメロの入りが、ゆっくりと本を開いて物語を語り始めるかのような威厳を感じさせるものであったところで感じた記憶があります。それに通づる「粛々と開始する」イメージの入りです。すき。 そこから前半のソロ構成は休符やテンションノートを要所に交えた構成で、ところどころリズムが甘くなってしまっているところはありますが意図がしっかりと伝わって来ます。 後半からは上下幅の大きい音運び。勢いや感覚頼りではなくしっかりと構成とフレーズ単位で練って組み立てられたソロだなと感じます。8部音符と3連符のメリハリが効いている箇所がグッド。個人的な趣味が入ってきますが、ロングトーンはリバーブとディレイを適量混ぜるとより聞こえ方が伸びやかになると思います。ただしそうするとタイトに休符を入れるアプローチは場合によりキレを失います。そうことでこれらのエフェクトをDAW上で前半は掛けず、後半に掛けるなどするとメリハリ感が更に増すのではと思います。 残念ながら少し目立ってしまったのが録音を分けた箇所の繋ぎ目です。新しく考えていただいたフレーズでこういったソロコンテストのように時間との勝負になると、発案~録音のスパンはどうしても短くなりますので、若干言及するのもナンセンスな部分がありますが…そして僕は雑な印象を与える一発ソロよりも、分けてでもしっかり練ったソロのほうが好みなので、あんま問題ではありませんね! 自分自身の語彙力の乏しさを少し恨んでまいりました。 滑り込みのエントリーもお待ちしています。日数開くかもしれませんが真剣に聞かせていただきます。 |
#GTAソロコンテスト エントリーレビュー⑥2018-12-25 Tue 01:21
こんばんは、メルです。
12月25日。ソロコンテスト終了まで後6日・・・ それどころか2018年終了まで後6日・・・ そろそろ結果発表のあたりのことを考えねばと思いつつ何も浮かばないので直前でなにかツイートすることになりそうですがよろしくおねがいします。 お寄せいただいた演奏へのレビュー6弾めです。日にちが空いてしまって非常に申し訳ないです。 ※せっかく寄せていただいた演奏ですから、良い部分そうでない部分含め真剣にコメントさせていただきます。偉そうに見えたらすみません。 ※時期やその時の状況によって文字量が変わります。多い少ないあると思いますがご了承下さい。 エントリーNo.⑫
さとるさんによる演奏です。ありがとうございます。 留学中とのことで生音で勝負してくださいました。僕も留学中はデジカメで生録りしてました懐かしい。 というこよで、録り音を脳内再生しつつのレビューをさせていただきます。誤りがあったら申し訳ないですが、よろしくおねがいします。 最初に思いったこととしては、無闇に高音へ行かない低音~中音域を重視した音並びです。ソロを弾くとなるとどうも華々しいテクニックと大仰な上下フレーズをイメージすることが多いと思いますが、こちらの演奏はそういった派手さこそ一歩引くものの、前半部分にブルータルな雰囲気をを上手に加える部分で秀でております。そして低音弦だと生音のアタックが大きいのでオケを同時再生して意図を確かめるように聞かせていただきました(笑) そうしますと、3拍子の中の4拍子にしっかりきれいに収まる音の配置を意図されていることに気づくわけです。練られたソロです。 後半はタッピングが数回登場するものの、所謂速弾きと括るアプローチとは異なる、前述のように派手さの代わりに堅実さのある部分が武器となり、同時に弱点にもなるかと個人的に感じるところです。僭越ながら意識するともっと良くなるポイントとして挙げさせていただこうと思うところは、ソロ的なチョークアップ/ダウンやビブラートの揺らし幅の抑揚などで緩急をつけるという部分でしょうか。勿論生音ゆえにいつもより強めにピッキングされたという部分があるかもしれませんし、録り音を聴きながらのレコーディングとは環境が違うため一概には言えません。スケールお決まりのパターンの高音弦からスタートしないという感性を大事にしていただき、その点を伸ばしていただくと更に良い演奏になると個人的に考えました。 あと僅かですが最後までお付き合いいただけば幸いです。 |
#GTAソロコンテスト エントリーレビュー⑤2018-12-18 Tue 05:13
こんばんは、メルです。
ソロコンテストにエントリーしていただいた演奏に全力で感想を綴るシリーズ。 レビュー5回目となりました。 人さまの演奏にコメントをする、感想を書くというのは、実はかなり大それたことではないかと思い始めてまいりました。疲れている時や気分が乗らないときに宣言しちゃったからな~とか義務感だけで聴いて適当なコメントで流すのが一番失礼だと思いますので、フットワークは重いのですが出来るだけちゃんとして書きたいと思います。仕事が激しくなってきましたのでこの後は更に遅くなってしまうと思いますが、ご参加頂いた皆様には遅くなっても真剣なコメントを差し上げたいと思いますので、どうぞよろしくおねがいします。 ※せっかく寄せていただいた演奏ですから、良い部分そうでない部分含め真剣にコメントさせていただきます。偉そうに見えたらすみません。 ※時期やその時の状況によって文字量が変わります。多い少ないあると思いますがご了承下さい。 エントリーNo.⑩
福田祐次(Foderaなギタリスト)さんよりエントリーいただきました。ありがとうございます。 普段超高級ベースを制作しているFodera製の数少ないギター、Imperialでしょうか、シングルカットでフレイム杢の美しい上品なギターで弾いてくださいました。ヘッドの蝶のインレイが美しいです。僕は昔Emperor IIの中国製コピーを持っていましたが、形は真似られても本家の美しい木工と仕上げは全く偽装できていませんでした。そういう意味でFoderaというブランドは数多の憧憬を集めコピーモデルが作られるけ一方、並の製作技術だとすぐ品質の差ですぐバレるので、結局本家に取って代われない、要は超一流のブランドと思っています。 さて演奏ですが、第一印象ははっきり「表面的でない土台の安定した演奏」です。どこからそのように感じたかといいますと、すばりベンドです。トリルからの入りのあと短3度へのベンディングのニュアンスに始まり0:15のチョークダウン、及びビブラートへの滑らかな移行部分など、機械的テクニックでは成し得ないニュアンスの応酬です。僕を含めて、音符を粒立ち良く、スピーディに並べることに関心が向いてしまうタイプのメタラーギター弾き諸氏にとっては学ぶ要素がとても多い演奏であると評させて頂きます。 後半に入ると、タッピングに次ぐタッピングです。ここはオケの疾走感を強調する上でも非常に理解しやすいアプローチ。ハイが丸めの所謂上品な歪寄りのサウンドメイキングであるため、一歩下った控えめな印象を与える部分もあります。どちらかというと譜割りはかっちり収まっているというよりも詰め込み系に近いものでした。ここは完全に好みの世界ではありますが、メタル的アプローチでは6連などでレガート感を出すか、スイープなどを織り交ぜて広音域に渡って大胆に上下するタッピングリックだとより派手さが増すところかなと思います。決してこのオケでは実力がフルに出し切れていないとは考えませんが、是非このリッチな歪みでロングトーンとビブラートの味わいをより活かした演奏を聴いてみたい、と思わせる演奏です。 そしてフォデラギターの音初めて聴きました。耳が幸せでした。 エントリーNo.⑪
ちっさんさんよりエントリーいただきました。ありがとうございます。 スターリンでしょうか、コアトップのJPモデル。これはど真ん中なジャンルかと思いきやツイート内ではメタルは通ってこられていないとのことで、意外でございました。ジョン・ペトルーシのファンでなくてもJPモデルは使えるギターですよね。 演奏の方ですが、まず音作りは、プラグインソフト系の音質でしょうか、とても良い意味で耳障りでないサウンドで、音の粒や輪郭がとてもクリアで僕がとても好きな類です。演奏の出だしはハイブリッドピッキングを交えたメロディー勝負のフレーズから。しっかり3拍子に乗っかっている端正な作りという印象を与えます。そこからつながってタッピングを交えた下りフレーズへ移行しますが、この音の並びは格好良いです。すこしタッチが甘くなってしまっている部分があるのが惜しいところですが、かっちりと粒が揃えば格好良さが飛躍的に増すと思います。3拍子の中に4拍子が入る箇所にもきちっと対応した音を並べ、オケと協力しようとする意志を汲み取ることが出来ます。 転調後の後半はオーソドックスなスタイルと思いきやスライド多用フレーズにアーミングと様々なテクニックの連続。後半は更にハイブリッドピッキングを再び織り交ぜた音程の上下幅が広いフレーズで締めてくださいました。 全体的に演奏を通して、プログレッシブ系やテクニカル系ギターへのアプローチに関しての知識もかなり深いようにお見受けします。もっと良くなれる点を挙げるならば、前述のタッチのムラと、音符の切る部分の取り組みを強化されると、よりキレ感が増すのではないでしょうか。とはいえオケ+ソロのトータルでは正統派の音色と丁寧な構成によるグッドな作品でございました。良い意味で聴きやすい、技巧の誇張や奇を衒う手段に偏っていない、嫌味の無い演奏で個人的にとても好きな作品です。 今までエントリーしてくださった方々には殆ど必要ないのですが、「スケールを乗せる上でここ気をつけるといいよ」的な配信を行いましたので、エントリーご検討の方はよろしければ御覧ください。 あと2週間を切りましたが、最後までよろしくお願いします。 |