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#GTAソロコンテスト エントリーレビュー⑤

こんばんは、メルです。

ソロコンテストにエントリーしていただいた演奏に全力で感想を綴るシリーズ。
レビュー5回目となりました。
人さまの演奏にコメントをする、感想を書くというのは、実はかなり大それたことではないかと思い始めてまいりました。疲れている時や気分が乗らないときに宣言しちゃったからな~とか義務感だけで聴いて適当なコメントで流すのが一番失礼だと思いますので、フットワークは重いのですが出来るだけちゃんとして書きたいと思います。仕事が激しくなってきましたのでこの後は更に遅くなってしまうと思いますが、ご参加頂いた皆様には遅くなっても真剣なコメントを差し上げたいと思いますので、どうぞよろしくおねがいします。
せっかく寄せていただいた演奏ですから、良い部分そうでない部分含め真剣にコメントさせていただきます。偉そうに見えたらすみません。
時期やその時の状況によって文字量が変わります。多い少ないあると思いますがご了承下さい。


エントリーNo.⑩


福田祐次(Foderaなギタリスト)さんよりエントリーいただきました。ありがとうございます。
普段超高級ベースを制作しているFodera製の数少ないギター、Imperialでしょうか、シングルカットでフレイム杢の美しい上品なギターで弾いてくださいました。ヘッドの蝶のインレイが美しいです。僕は昔Emperor IIの中国製コピーを持っていましたが、形は真似られても本家の美しい木工と仕上げは全く偽装できていませんでした。そういう意味でFoderaというブランドは数多の憧憬を集めコピーモデルが作られるけ一方、並の製作技術だとすぐ品質の差ですぐバレるので、結局本家に取って代われない、要は超一流のブランドと思っています。
さて演奏ですが、第一印象ははっきり「表面的でない土台の安定した演奏」です。どこからそのように感じたかといいますと、すばりベンドです。トリルからの入りのあと短3度へのベンディングのニュアンスに始まり0:15のチョークダウン、及びビブラートへの滑らかな移行部分など、機械的テクニックでは成し得ないニュアンスの応酬です。僕を含めて、音符を粒立ち良く、スピーディに並べることに関心が向いてしまうタイプのメタラーギター弾き諸氏にとっては学ぶ要素がとても多い演奏であると評させて頂きます。
後半に入ると、タッピングに次ぐタッピングです。ここはオケの疾走感を強調する上でも非常に理解しやすいアプローチ。ハイが丸めの所謂上品な歪寄りのサウンドメイキングであるため、一歩下った控えめな印象を与える部分もあります。どちらかというと譜割りはかっちり収まっているというよりも詰め込み系に近いものでした。ここは完全に好みの世界ではありますが、メタル的アプローチでは6連などでレガート感を出すか、スイープなどを織り交ぜて広音域に渡って大胆に上下するタッピングリックだとより派手さが増すところかなと思います。決してこのオケでは実力がフルに出し切れていないとは考えませんが、是非このリッチな歪みでロングトーンとビブラートの味わいをより活かした演奏を聴いてみたい、と思わせる演奏です。
そしてフォデラギターの音初めて聴きました。耳が幸せでした。

エントリーNo.⑪


ちっさんさんよりエントリーいただきました。ありがとうございます。
スターリンでしょうか、コアトップのJPモデル。これはど真ん中なジャンルかと思いきやツイート内ではメタルは通ってこられていないとのことで、意外でございました。ジョン・ペトルーシのファンでなくてもJPモデルは使えるギターですよね。
演奏の方ですが、まず音作りは、プラグインソフト系の音質でしょうか、とても良い意味で耳障りでないサウンドで、音の粒や輪郭がとてもクリアで僕がとても好きな類です。演奏の出だしはハイブリッドピッキングを交えたメロディー勝負のフレーズから。しっかり3拍子に乗っかっている端正な作りという印象を与えます。そこからつながってタッピングを交えた下りフレーズへ移行しますが、この音の並びは格好良いです。すこしタッチが甘くなってしまっている部分があるのが惜しいところですが、かっちりと粒が揃えば格好良さが飛躍的に増すと思います。3拍子の中に4拍子が入る箇所にもきちっと対応した音を並べ、オケと協力しようとする意志を汲み取ることが出来ます。
転調後の後半はオーソドックスなスタイルと思いきやスライド多用フレーズにアーミングと様々なテクニックの連続。後半は更にハイブリッドピッキングを再び織り交ぜた音程の上下幅が広いフレーズで締めてくださいました。
全体的に演奏を通して、プログレッシブ系やテクニカル系ギターへのアプローチに関しての知識もかなり深いようにお見受けします。もっと良くなれる点を挙げるならば、前述のタッチのムラと、音符の切る部分の取り組みを強化されると、よりキレ感が増すのではないでしょうか。とはいえオケ+ソロのトータルでは正統派の音色と丁寧な構成によるグッドな作品でございました。良い意味で聴きやすい、技巧の誇張や奇を衒う手段に偏っていない、嫌味の無い演奏で個人的にとても好きな作品です。

今までエントリーしてくださった方々には殆ど必要ないのですが、「スケールを乗せる上でここ気をつけるといいよ」的な配信を行いましたので、エントリーご検討の方はよろしければ御覧ください。

あと2週間を切りましたが、最後までよろしくお願いします。
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