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#GTAソロコンテスト エントリーレビュー⑧

こんばんは、メルです。
コンテストは(自分の中では)盛況のうちに終了いたしまいたが、それは改めて別に書かせていただくとしまして、最終日にエントリーいただいた演奏のレビューをさせていただきます。
順位などには触れず、純粋に演奏について書かせていただきます。

せっかく寄せていただいた演奏ですから、良い部分そうでない部分含め真剣にコメントさせていただきます。偉そうに見えたらすみません。
時期やその時の状況によって文字量が変わります。多い少ないあると思いますがご了承下さい。

エントリーNo.⑭

ゆうすけさんよりエントリーいただきました。ありがとうございます。
もうね、なんて書けばいいんですか。認識の限界を飛び越えるレベルです。
個人的には大体①巧く弾けていない→②巧く弾けていないが弾こうとしているものは伝わる→③音は弾けてる→④抑揚やニュアンスも含めてうまく弾けてる→⑤うんまい→⑥何弾いてるのか分からん
くらいの区別で言うところで余裕の⑥ですありがとうございます。若かりし頃に初めて押尾コータローを聴いた時、初めてRon Thalを聴いた時、初めてSteve Vaiを聴いた時の衝撃に通づる破壊力を備えています。
まずお使いのギターからしてマティアス”IA"エクルンド系譜のアプローチです。ブラックのシャーラー製ロッキングトレモロにクロームのアーム、多フレットを備えたアップルホーンは一貫してゆうすけさんのアイコン的存在です。音の配置もまさにマティアスを連想させるもの。グリッチ系やピッチシフト、リングモジュレーション系というのでしょうか、エフェクトを使いこなしたトータルで完成された演奏です。
細かく聴いてまいりましょう。冒頭のフレーズはフレーズの印象を強調する反復系の手法。4拍子に完全対応した高速タッピング。寸分のズレも無し。この方のタイム感は並ではない。この1フレーズをコピーしようとて休符のはさみ方が高度過ぎて容易く真似られる代物ではない。後半は6連符高速フルピッキングで疾走へ。この部分の6連符自体はいただいたエントリーの中では多い手法ではありますが、粒の揃い方が金属の原子配列の如き綺麗さ。それが寄与して恐ろしく高速に聞こえる。それに展開していく中で大幅弦移動、スイープ(エコノミー)、ポジション移動、ハイブリッドピッキング…複合的なテクニックの応酬であり適切な配分率。スケールなぞっている自分を容赦なくぶん殴ってくる。凹む。おまけにマティアス御本人も含めナチュラルハーモニクスの12fより上に触れて発音する高次倍音の安定した音量、これが理解に苦しむレベル。もっとこう…うまく出ないものなんですけど、出てもアタックは弱くなると思うんですけど。人間の理解を超越した演奏です。ためになるアドバイス…僕のレベルでは正直思いつきません…へべれけに酔っぱらいてぇなぁ。


エントリーNo.⑮
なぎはすさんよりエントリーいただきました。ありがとうございます。
こちらのなぎはすさん、僕とサンホラ好きのローラン繋がりでございまして、コアトップのRGを弾かれていた方でございます。今回はありがたいことに曲名を動画内に含めてくださるなど、その丁寧さに感服してしまうところです。
さて演奏のほうですが、一聴して分かる部分としては、音の配置バランスの良さです。ロングトーンはロングトーン、詰め込むところは詰め込むところ…こんなふうに一般的には偏りがち、かつ幅をもたせ過ぎると詰め込みが厭味ったらしく聞こえたり、ロングトーンが物足りなく聞こえたりと、色々難しい部分です。前半長三度でのロングトーンを主体としつつ、4拍子部分でさっと挟み込む6連符、再びロングトーン、そこからのホールトーンスケール下り…構成◎
後半の疾走パートはフルピッキングによる開放的なクラシカル/ハードロック的な持って行き方ですが、ここでも分かりやすいビートになったことにより速弾きに流される、ということはなくあくまでバランス重視の組み立てです。E♭mに対しての5度:B♭を軸に、♭5度の味もうまく混ざり、4拍子の5小節目からは規則正しい16分音符によるネオクラシカルな雰囲気漂う上り+下り階段フレーズ。とても正統派なアプローチで、安心して聴けるところです。そして最後0:27からの落とし込み方はとても僕が好むダークさを持った臨時記号の入れ方。加えて最後の音のゆっくりと這い上がるベンドのスピード+その後のビブラートの緩急の付け方。これは良いものですよ。さらに、嬉しいことにソロの後のバッキングのなぞりも…聴いてコピーしてくださったのですね、本当にありがたいです…。
トータルで見て非常に均衡に長けたソロであると思いますが、気になる点を強いて絞り出すならば、0:22~0:23の和音グリッサンドのキレでしょうか。好みでしか無いのですが、休符やゴーストノート的なアタックを入れてみるのもありかもしれないと思います。
エントリーNo.⑯

プープさんよりエントリーいただきました。ありがとうございます。
お初で演奏拝見するのですが、若干おげひんなお名前とは裏腹に(失礼ですね申し訳ございません)ロック・フュージョン系ギターインストプレイヤーの系譜を感じさせる雰囲気の音作りです。使われているギターは、自信ありませんがアイバニーズのAZプレスティージでしょうか。ローステッドな感じのメイプル指板がかっこいい楽器です。
演奏の方レビューいたします。まず前半の3拍子+4拍子の部分、大きめの譜割りが主体となった印象に残しやすいメロディになっています。♭2と長3を含めたエキゾチックな動きに、一貫したとクラシックフォームゆえの控えめの揺らし幅のビブラートで、スムーズかつちょっと怪しげな雰囲気の演出。こういったテクよりも雰囲気を描くソロにおいては強めのディレイを後がけするなど空間エフェクトに大胆に頼ってみても面白いかもしれませんね。
4拍子になった後半からですが、非常に惜しい、スケールアウトが多い形になってしまっています。手のポジションから察するに5フレット下に全部移動して同じフレーズを弾いたらE♭mキーに収まるかな?と思います。とはいえ目指す演奏は伝わって来ます。エコノミー+最高音のタッピング、そこからカチッと16分音符に収めた動き…2巡目は6連符に発展し加速する、など・・・。
拍子やキーの変更の連続が、当コンテストで一番ソロを乗せにくかった要因だと思うんです。よってこれでかなり敷居は上がったと思いますし実際とっつきにくいオケでありますし、プープさんは最終日のエントリーでしたので急ごしらえでのソロ構築だったかもしれません。それでも挑戦していただいたことを真剣に受け止め、ここは僭越ながら少しアドバイスとさせていただきます。まずスケールの研究・音がイン(バックと調和する音)⇔アウト(バックと不協和音になる音)へのアンテナを強めに張っていただくと、こうした不測のスケールアウトを回避できます。次にせっかく綺麗な右手フォームと軽やかなタッピングのテクがあるので、それを生かして1つ1つの発音を確かめる+均一の間隔で弾く訓練を積まれたら、上記の強みが更に増すと思います。コピーでもスケール感を掴んでおけば後々アレンジをするなど広げやすくなりますので、良いかなーと思います。偉そうで申しわけございません。

さて、16件すべてのエントリーにわたくし感想を書ききりました。自分で公言したので当たり前なんですけど、やりきったの褒めてください。16件という量はちょうどよかったです。なんとも参加しにくい企画でしたが、この敷居の高さに正直助けられた感は否めません…。
次があるとしたら5行ずつくらいにしようと思います。

メルでした。
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